ミャンマー雑感

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ミャンマーについて、日本の昭和40年代みたいな宣伝のされ方がよくあるが、ミャンマーに住んでいると、日本と比べるのがナンセンスに思えてきた。

昭和40年代~という表現は、ミャンマーと日本が同じような成長モデルを取っている場合は有効であるが私はそうではないと思う。

そもそも社会構造が違うし、日本と異なり、中間所得層は少なく、横並び意識といったものがあまりないため、日本のような発展のやり方にはならないだろう。
例えばあと40年経てば平成20年の日本のようになるか、というと私は絶対にならないだろうと思う。

例えば鉄道を見ても、日本は戦前から割と正確に高頻度で山手線を走らせていた。
ミャンマーでは現在に至っても環状線を高頻度で運転させることができない。

それを考えると60年以上の差があるということになるが、そもそも比較自体ナンセンスな気がする。
80年たっても100年たっても無理なものは無理なのだ。
それは、変えたい、良くしたい、という意識があまりないから、当事者意識が欠如しているから、だと思われる。

現状に甘んじていたり、他の国の援助に頼っていては自立は無理であろうし、発展も見込めない気がする。
特に最近は他国の援助に頼ろうという風潮がありありで、ミャンマー人が自分から何か変えよう、という気概があまり感じられない。

私は援助はし過ぎるのは良くないと常々思っているが、その理由は「自分で考えて行動することを放棄してしまうから」だ。
日本にいた頃、TVのCMで貧しい国の人たちに援助を、というCMをしばしば見たが、ミャンマーは実は豊かな国だ。
気候も農業に適しているし、天然資源にも恵まれている。
GDPだけを見て貧しいというレッテルを貼るのは間違っていると思う。

それに加えて、政府の腐敗。

本来であれば政府が率先して不正・汚職をなくすのが正しい社会であるが、残念ながら東南アジアでは不正が蔓延しているのが現状。これはどこかで断ち切らないとこの先もずっとこの風潮が続く。
個人で何とかできるものではないため、非常に根が深い。

強力なリーダーが率先して手をつけないと、今現在役人の末端まで染み込んだこの土壌はなかなか改善されないだろう。

そしてその風土は確実に社会にマイナスの影響をもたらす。

NLD政権になって変わるのを期待しているが、今の所あまり変わっていないようだ。

がん細胞が体中に進行しているというのは言い過ぎかもしれないが、一部を治療しても意味がないほど根が深い。
根本的な改革が必要と思われる。


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